独立リーグドラフト候補が給料明細公開 ヒット1本300円 基本給は18万円

 野球の独立リーグ、BCリーグの信濃グランセローズ・柴田悠介捕手が、19日放送の日本テレビ系「坂上忍の天国か?地獄か?運命の一戦」に出演し、独立リーグでプレーする野球選手の金銭事情を明かした。

 「ドラフト会議!注目選手の影で…亡き母のため指名を待つ男」として紹介された柴田は、中京大中京高から明大を経て、信濃に入団した3年目。現在は長野県中野市内の家賃3万4000円の1Kの部屋に1人で暮らす。

 高校でも大学でも優勝し、主将を務めた信濃でも今季、全71試合に先発出場してチームを初の優勝に導いた柴田は自身の給料明細を公開。シーズン中の9月分は、基本給が18万円、その他で1万7000円が支給され、所得税などが引かれた差引支給額は約17万5000円になっていた。

 ヒット、2Bヒット、3Bヒット、ホームラン、打点などのインセンティブも付いているといい、単価としてヒット1本が300円、さらに2Bになるとプラス100円、3Bはプラス200円、ホームランはプラス300円といった具合。

 柴田は86安打を放ち、打率は・323、58打点。ヒットには10二塁打、5三塁打、7本塁打が含まれ、単打86本×300円で2万5800円にプラス4200円が加算されることになる。

 しかし、「給料は年間通してではなくて、シーズン中の試合がある時とキャンプのある時だけ」と3月から10月まで。11月からキャンプ前の2月までの4カ月間は、アルバイトで生活費を捻出しているという。

 プロ入りを夢見てハングリーな独立リーグで3年間を過ごした柴田だが、26歳という年齢もあり、今年10月のドラフト会議をラストチャンスと位置付けていた。兄健斗さんも14年からオリックスで投手として2年間プレーしたとあって指名が期待されたが、柴田の名は育成ドラフトでも呼ばれることはなかった。

 柴田は「現役終了です。未練は無い。やり切りました」とキッパリ。同リーグから10月30日、「本人の申し出により」という理由で任意引退選手として公示された。

 司会を務めたタレントの坂上忍は「第2の人生で花を咲かせてもらいたいですね。応援していますので頑張ってください」とエールを送っていた。

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