京大卒のロッテ・田中が三井物産に就職 会社側「3年間のチャレンジを評価」
ロッテを戦力外となった京都大学卒の田中英祐投手が現役を引退し、来春、総合商社の三井物産に就職することが22日、分かった。三井物産広報部も入社を認め、「ここまで3年間チャレンジしたことを評価しました」と入社理由を説明した。
田中は14年ドラフト2位でロッテに入団。初の京大出身プロとして注目を浴びたが、3年間で1軍は2試合しか登板できず、未勝利。今季戦力外通告を受けた。球団側はフロント入りを打診していた。田中は球団を通じ「3年間のプロ野球生活は辛い事の方が多かったですが、自分の中では悔いのない日々を送ったという思いがあります」とコメントを発表。一番印象に残っていることについては「1軍で最初に登板させて頂いた試合です。苦い結果となりましたが、超満員の観衆の中であれだけの応援を背に受けながらマウンドに上がれたのは、野球をやっていて一番嬉しかった」と振り返った。
今後の挑戦についても「これからは誰かのために頑張れる人間として、世界中の挑戦し続ける人たちのためになるような仕事ができればと考えています」とのコメントも発表した。
就職先は総合商社の三井物産。3年遠回りの入社となるが、三井物産広報部は「ここまで3年間チャレンジしたことを評価しました。いろんな人材が入ってくるのはいいことだと思います」と、入社理由を説明。入社後の仕事についてはまだ決まっていないが、通常の新入社員同様、来年4月1日から入社となる予定だ。