元阪神ドラ2・一二三容疑者を逮捕 NPBへの復帰を目指す中…強制性交の疑いで
元阪神で、現在は独立リーグのルートインBCリーグ石川ミリオンスターズに所属する一二三慎太選手(25)が強制性交の疑いで沖縄県警に逮捕されていたことが22日、分かった。今月中旬、他の男性2人と沖縄本島内で女性に乱暴した疑い。現在は県内の警察に留置されているという。2010年に夏の甲子園大会で準優勝。同年ドラフト2位で阪神に入団し、16年オフに戦力外通告を受けていた。球団内にも衝撃が走った。
昨年まで所属していた選手が起こした不祥事。一報が届いた球団内にも強い衝撃が走った。元阪神で、現在はBC・石川に所属する一二三容疑者が今月中旬、沖縄本島内で女性に乱暴した疑いで、逮捕されていたことが分かった。
沖縄県警は現時点で、詳しい暴行の状況は明かしていない。だが、複数の男性で女性に性的乱暴を加えた疑いが持たれており、ほかの男性2人とともに逮捕。現在は沖縄県内の警察に、留置されている状況だという。
一二三容疑者は神奈川の名門・東海大相模のエースとして、2010年の3年時に春夏の甲子園に出場。夏は決勝で興南(沖縄)に1-13で敗れたが、準優勝に輝いた。打撃でも春夏の甲子園で通算25打数15安打(1本塁打)、驚異の打率・600を記録。同年度ドラフト2位で阪神から指名された。
将来を嘱望された選手だった。投手として入団したが右肩痛で出遅れ、オフには外野手へのコンバートを決断。2軍戦では4番を任されるなど成長を見せたが、今度は左足の剥離骨折などケガに見舞われた。15年オフに支配下選手契約を解除され、育成選手として契約。翌16年オフに1軍出場がないまま戦力外通告を受けていた。
今季はBC・石川に練習生として所属。投手として再びNPB復帰を目指し、トレーニングを続けていた中での事件だった。ミリオンスターズは「事実関係を確認中」としているが、元プロ野球選手逮捕の衝撃はあまりに大きい。一報を受けた阪神球団も事実確認に追われ、ともにプレーしたことのある選手は「本当ですか?びっくりしました」と話すなど動揺を隠せない様子だった。
この日、球団は大阪市内のホテルで納会を開いた。金本監督が壇上であいさつに立ち、来季13年ぶりのリーグ優勝、33年ぶりの日本一を宣言。さらに結束力を高めていた。そんなチームに水を差す不祥事。四藤慶一郎球団社長(57)は「まだ一報しか聞いていないので。事実だとすれば残念です」と話すにとどめた。依然として詳細は明らかになっていないが、元所属選手の逮捕に無念さが募った。