巨人、FA野上争奪戦に参戦 鹿取GMラブコール「うちのユニホーム似合いそう」
巨人・鹿取義隆GM(60)が25日、西武からFA宣言した野上亮磨投手(30)の獲得に乗り出すことを明らかにした。水面下で調査を行い、この日までに獲得に動く方針を固め「うちのユニホームが似合いそうだよね」と早くもラブコールを送った。
巨人は菅野、田口とともにローテの中核を担い、今季14勝を挙げたマイコラスの去就が不透明。巻き返しへ先発陣の強化は不可欠で、今季西武で先発ローテの中心を回った野上は補強ポイントに合致。同GMは「(チーム内で)2、3番手に食い込んでいける力がある」と高く評価した。
野上はプロ9年目の今季、プロ初完封勝利をマークするなど自己最多タイの11勝を挙げた。「1年間ローテを守れるし、内容が伴っている。成績以外のデータを見て、勝敗に表れない部分を評価している」と同GM。今なお成長曲線を描く30歳が、投手陣の底上げにつながると判断した。
巨人は日本ハムからFA宣言した増井浩俊投手(33)の調査も進めている。チームの中心の一人だった村田を戦力外とするなど、若返りを図りつつ、今季4位からの巻き返しへ戦力の再構築を図っている。まずは西武が宣言残留を認め、DeNAも獲得を検討している野上の獲得へ向け、全力を傾ける。