大谷翔平投手、エンゼルス入団の経済効果は207億円超 関大・宮本名誉教授
関西大学の宮本勝浩名誉教授(72)が9日、「大谷翔平選手のエンゼルス入団の経済効果」と題した報告書を発表した。計算の結果、アメリカと日本における経済効果は約207億5000万円とした。
(1)入場料金や球場内での飲食費の売上、さらに球団に入る放送権料、広告料など、エンゼルスの球団としての売上(収入)増加額の合計金額
(2)日本ハムと大谷選手が獲得する譲渡金と契約金
(3)エンゼルスが得る収入以外に、球場に行く交通費や球場に行く前や試合後の球場周辺や繁華街での飲食費など、ファンが消費する金額
(4)日本のファンがアメリカでの大谷選手を応援に行くツアーの消費額などから直接効果を算出。直接効果に一次波及効果、二次波及効果を合計し、大谷選手がエンゼルスに入団した時の経済効果は、アメリカと日本で計約207億5000万円とした。
今秋のドラフト会議で話題となった早実・清宮幸太郎選手の日本ハム入団の経済効果が約62億6320万円であったことを考えると、非常に大きな金額である。大谷選手がエンゼルスに入団することは、アメリカと日本に大きな経済効果をもたらすことに間違いないと言える、と結論付けている。
また、過去のイチロー選手、松井秀喜選手、松坂大輔選手、ダルビッシュ有選手、田中将大選手がメジャー球団に移籍した時と比べて、現在ではポスティングシステムや契約金、年俸の上限設定などが大きく異なっているため、比較をしても意味がないと考えられると、注釈で断っている。