清原「チ×ポコついとんのか」 球児の「火の玉」生んだ痛烈“ゲキ”
野球ファンの心に、いつまでも残る言葉がある。「我が巨人軍は永久に不滅です」(長嶋茂雄)、「ベンチがアホやから…」(江本孟紀)、「負けに不思議の負けなし」(野村克也)などなど、折に触れての名言・珍言は少なくない。そんな語り継がれる言葉と、そこに秘められたドラマにスポットを当てる。
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「ケツの穴小さいな。チ×ポコついとんのか」。05年4月21日、巨人・清原和博が阪神戦(東京ドーム)の試合後、吐き捨てるように言った。2-10の七回2死満塁、フルカウントからフォークで空振り三振を食らった藤川球児を指していた。
日程の関係もあり、これで王手をかけていた通算500号を本拠地で決められなかった。大差なのに真っすぐじゃなかったことに立腹したようだが、球児にしてみれば言い掛かりのようなもの。それでも、これが「火の玉ストレート」を生んだ。「あの一件があったから真っすぐを磨くという方向性が見えた」。球児は後にこう話している。
この後、6月25日に再戦。最後の球を含む7球中6球ストレートの前に空振り三振した清原は「20年間見てきた中で最高のストレート」と、うれしそうに語った。