巨人・菅野、メジャーへの思い初めて語った「絶対的な力をつけて行けるように」
巨人・菅野智之投手(28)が12日、自身のメジャーへの思いについて初めて言及した。都内で行われた「報知プロスポーツ大賞」の表彰式に出席。式後、メジャー挑戦の可能性を問われ「(海外FA権取得まで)あと3、4年ありますけど、しっかり絶対的な力をつけて行けるように」と夢の一端を明かした。表彰式ではプロゴルファーの松山英樹(25)=LEXUS=らと交流し「本当に貴重な経験」と刺激を受けた様子だった。
これまで語られてこなかった思いを吐露した。日本ハムから米大リーグ・エンゼルスへの移籍が決まった大谷について「楽しみが増えた」と活躍に期待を寄せた菅野。自身のメジャー志向に質問が及ぶと、柔和な笑みを浮かべて口を開いた。
「僕は彼(大谷)ほど絶対的な力を持っていない。(海外FA権取得まで)あと3、4年ありますけど、しっかり絶対的な力をつけて文句なしに行けるように。そこまでにしておきます」
順調にいけば、海外FA権行使でのメジャー挑戦が可能になるのは4年後の21年オフ。今年はエースとしてWBCに出場するなど、海外からの刺激が多かったのは間違いなく、この日語った思いは“意志”というよりも“夢”の側面が強い。
表彰式でも刺激を受けた。松山が抱く「メンタル以前に技術が大事」という考えに「僕の考えが間違っていないなと」と確信を深めた。壇上には東京五輪を目指す選手が集まり「絶対に出たい。最前線にいるようにしたい」と思いをはせた。
未来への思いを口にしても、目の前のシーズンに全精力を注ぐことに変わりはない。来季の目標をボードに「20勝、200イニング」と書き込んだ。「(勝ち星は)運もあるが、この2つはやりたい」。日本のエースが、さらなる高みを見据えた。