元ドラフト1位、楽天・片山 離婚、ビジネスホテル暮らしの中での戦力外通告
今季限りで楽天から戦力外通告を受けた片山博視投手(30)が30日放送された年末恒例のTBS系「プロ野球戦力外通告2017 クビを宣告された男たち」に出演し、戦力外通告を受けた時、2016年に離婚し、ビジネスホテルで独り暮らしをしていることなどを明かした。
兵庫・報徳学園のエースとして甲子園にも出場した片山は、2005年の高校生ドラフトで1巡目指名で楽天と広島の競合の末、楽天に入団。191センチの長身から投げ下ろす150キロ近い速球を武器に、08年にはプロ初勝利を初完投初完封をマーク。10年には中継ぎに転向し、2年連続50試合以上に登板するなど活躍。年俸も4000万円にまで上昇した。
ところが、14年に左肘を故障したことから野球人生は暗転。16年には育成選手となり、今年3月には左肘のじん帯断裂でリハビリ生活を余義なくされ、そんな中での戦力外通告だった。
私生活でも、11年に結婚した妻と16年7月に離婚。住んでいた賃貸マンションは解約。「野球に集中したい」という理由で、1泊5000円のビジネスホテルでの生活を選んだ。コンビニで買った料理をホテルの部屋で食べるという生活が1年半も続いた。支えてくれる人がいない現状については「もう一回、社会人として1人でちゃんとしないといけない」と語った。
9カ月ぶりの実戦となった11月のトライアウトでは、ブランクを感じさせない投球で三振を奪うなどした。待っていたNPBから声はかからなかったが、BCリーグの武蔵ヒートベアーズから投手コーチ兼任でオファーが舞い込んだ。「ありがたい話です。わざわざ連絡してきてくれて、もう1年チャンスくれるんですから」。年明けの1月から埼玉県の賃貸マンションで、新たな野球人生を歩む。