梨田監督、星野仙一氏を悼む「球場に入るだけで空気が張り詰める」 闘将魂の継承誓う
プロ野球・楽天の梨田昌孝監督(64)が6日、今月4日にすい臓がんのため70歳で死去した星野仙一球団副会長を「東北楽天ゴールデンイーグルスの精神的支柱でした。想像もしていなかったので、ただただ驚いています」と悼んだ。
梨田監督はパの近鉄の捕手、星野さんはセの中日の投手だったが「現役時代から、リーグもポジションも違いましたが、大変可愛がって頂きました。共通の知人も多かったですし、何かフィーリングが合ったのだと思います」と、親しくしていたという。
「2001年、近鉄でリーグ優勝した際に星野副会長とお会いする機会があり、『ナシ、ええ顔しとるな。優勝監督はええ顔しとるな。次は俺もやったるぞ。』と仰り、見事、2003年に阪神を優勝に導かれました」と、監督としてのつながりも明かした。
16、17年シーズンは楽天の監督と球団副会長として共闘。「星野副会長が球場に入るだけで現場の空気がピーンと張り詰めるのが分かりました」と、星野さんが作り上げる空気を明かし、「監督として、星野副会長に時々球場へお越し頂くだけで助かりましたし、昨シーズン終盤、優勝が厳しくなった際には、『何とか2位を目指して頑張れ』と励まして頂きました。常に影で矢面に立ち、我々を支えてくださいました」と振り返った。
梨田監督は「『星野仙一』の真似は出来ませんが、あの厳しさと威圧感を継承しながら、心新たに現場とフロントが一体となり戦ってまいります」と、闘将の魂を継承することを誓っている。