田淵氏、星野仙一氏との年末年始メール明かす「体調悪し オイラの分ゴルフしてな」
プロ野球評論家の田淵幸一氏が7日、フジテレビ系「Mr・サンデー」に生出演し、4日に膵臓がんのため70歳で亡くなった楽天・星野仙一球団副会長をしのんだ。
田淵氏と星野さんは法大と明大出身の同級生。東京六大学ではライバル関係にあり、プロ入り後もしのぎを削り、引退後に迎えた北京五輪では、星野監督をコーチとして支えた。
瞳を涙で潤ませた田淵氏は、星野さんの訃報にふれ、「彼とは人生の新しい思い出をつくろうと言っていたのに…。5日の朝にマネジャーから“逝っちゃったよ”と聞いた時は号泣しました」と振り返った。
田淵氏は昨年12月21日、星野さんから届いたメールも公開。「パーティー終わり体調悪し。ゴルフできね~やっぱオイラが最初だな!?オイラの分ゴルフしてな」という弱気な文面に驚き、「そんな弱音を吐くヤツじゃないでんすよ。“最後まで強気にいこう”とメールをした」と明かした。膵臓がんを患っていたことはまったく聞いていなかったという。
さらに1月1日の午前8時43分のメールでは「おめでとう まだまだ体調戻らない 歩くのトボトボ 悲しいもの。娘の家で静養 早く元気にしてゴルフできるよ頑張ります!いつもありがとう!」と記されていた。
「すぐに田淵氏は連絡を入れ、「体力付けてゴルフやろうや」と話したが、その3日後、訃報が届くことになった。公の場に星野さんが姿を見せたのは昨年暮れに野球殿堂入りを祝う会が最後となったが、田淵氏は「あれからガクッときたみたい。野球の神様が最後に星野に力を与えてくれたと思う」と寂しげに語っていた。