立大に両投げの“二投流”に投打の“二刀流” 溝口監督「大きく育ってほしい」
昨年の全日本大学選手権を制した東京六大学リーグの立大が15日、埼玉・新座市の同校グラウンドで始動した。名門復活へ向け、溝口智成監督は異色の選手を伸び伸びと育てていく考えを明かした。
昨春、99年秋以来となるリーグ優勝を果たした立大は、総勢200人近くの大所帯。有望な選手の中には当然、一風変わった選手も集まってくる。
真っ先に挙げられるのが、赤塚瑞樹投手(2年・麗沢瑞浪)だ。異例の両投げ両打ちプレーヤーとして、昨秋のフレッシュトーナメントで登板し脚光を浴びた。現状では力不足だが、溝口監督は「あれだけの能力があるから」と“二投流”継続を期待する。
中川颯投手(1年・桐光学園)も逸材の1人。昨春からリーグ戦デビューし、全日本大学選手権では好救援で最優秀投手賞に輝いた下手投げ右腕だ。高校時代4番に座り、左のスラッガーとしてプロの注目を集めた打棒も魅力で、「大きく育ってほしい」と溝口監督は二刀流起用を視野に入れる。
明大時代に二刀流の経験がある阪神・平塚克洋スカウトの「(二刀流を)やらなくなったら、できなくなる」という言葉も胸にしみている。スケールの大きな選手を1人でも多く育て、春連覇、2年連続日本一を狙う。