ロッテ成田“G田口流”で初勝利目指す 師匠からは「10勝」指令も
ロッテ・成田翔投手(19)が23日、巨人・田口麗斗投手(22)を“教科書”に今季の飛躍を誓った。成田は8日から巨人・田口に帯同してハワイで自主トレを行い、22日に帰国した。
この日、さっそくロッテ浦和球場でブルペンに入った。捕手を立たせて約60球の投球練習。1球1球に気持ちを込めた。同じ左腕同士。「もともと投げ方が似ている」と田口を参考にしていたが、2週間ほど一緒に練習して違いが分かった。
「足を上げる位置が田口さんよりも低かった。高くしました。体重移動、リリースポイント…すごく参考になりました」と投球フォームの“修正”に乗り出した。
目を見張ったのが田口のカーブだった。「曲がりが違う。(ボクのは)回転数が少ない。ブレーキのかかったカーブが投げたい」と話す。真っすぐの威力強化も大きな課題の1つだが、「(カーブ習得で)投球の幅が広がる」と意欲を見せた。
現在の体重は75キロ。16年のルーキーイヤーよりも6キロ増。たくましさもグーンと増した。
昨年は4試合に登板(2試合先発)して0勝2敗、1H。まずはプロ初勝利だが、田口から「高い目標を持って10勝を目指せ」とハッパをかけられた。
「1つ1つ勝っていけば。1つでも(多く)勝つことが目標です」。
ツテを頼り、お願いをして参加した「田口教室」。成果を出す。19歳の左腕が今季を見据えている。