センバツ出場36校26日発表 21世紀枠候補・膳所40年ぶり「吉報」心待ち
第90回記念選抜高校野球大会(3月23日から13日間、甲子園)の出場36校を決める選考委員会が26日、大阪市の毎日新聞大阪本社で行われる。
困難な状況を克服するなど、戦力以外の特色も加味される21世紀枠は3校を選出。野球経験がないデータ管理専属部員がいる膳所(滋賀)や、部員24人の公立で藤岡市から初の甲子園出場を目指す藤岡中央(群馬)が選ばれるかが注目される。
21世紀枠近畿地区の候補校・膳所は25日、大津市内の同校グラウンドで練習した。主将・石川唯斗捕手(2年)は「ドキドキしています」と1978年夏以来40年ぶりの甲子園出場を心待ちにした。
同校は県内屈指の進学校で、頭脳を生かした独自のスタイルで戦う。今年度からデータ管理専属部員を募集し、2人が入部した。2人は公式戦などで、各校の打者の打球方向データを収集。それを基に、試合では極端な守備陣形を取る。「ポジショニングで助かっている」と石川主将。攻撃面でも、打者はセイバーメトリクスから出塁率を重視される。
昨秋は滋賀大会準々決勝で、近畿4強・近江に1-3で惜敗。異色の頭脳派軍団に、吉報は届くか。