センバツ選考 実力重視で高知が四国4校目に ベスト8敗退も、試合内容考慮

 第90回選抜高校野球大会(3月23日から13日間、甲子園球場)の出場36校を決める選考委員会が26日、大阪市内で行われ、昨秋の明治神宮大会を制した明徳義塾(高知)、大会連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)などが選ばれた。21世紀枠3校は由里工(秋田)、膳所(滋賀)、伊万里(佐賀)だった。

 選考は昨秋の大会成績を重要な資料にしているが、単に試合結果だけでなく試合内容や実力、地域性など多様な要素も慎重に加味して検討された。

 四国の4校は、四国大会優勝の明徳義塾(高知)、準優勝の英明(香川)、4強の松山聖陵(愛媛)が順当に選ばれた。最後の4校目は、4強に入った高松商(香川)ではなく8強の高知(高知)。これについて選考委員会は「高松商は準決勝の英明戦で2-12の六回コールドで敗れた。高知は、準々決勝で英明に7-8と惜敗。しかも高知は2日連続の試合だったが、英明は前日に試合のない状態で対戦。試合内容も勝つチャンスがいくつもあり、総合力で高知が上と判断した」と説明した。

 出場校を選出する地区別の小委員会では最初に、10人の選考委員うち7人が高知を、3人が高松商を4校目に推薦。その際「もう一度話し合おう」という議論を経て30分後に再度、会議をした。結果、総意で高知を推薦することになったという。

 また、21世紀枠で膳所が選ばれ、地区別選出の近江、彦根東を含め1県3校となった滋賀について、同委員会は「地区別で同一県3校はあり得ないが、今回は21世紀枠と地区別で切り離して考えた」とした。

 今回、1校も選出されなかった兵庫勢からは、明石商が近畿の補欠1位校に。同校は近畿大会初戦敗退だったが、同委員会は「補欠校ではあるが、地域性を考慮した」と説明した。

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