大阪桐蔭、史上3校目春連覇へ気合!根尾、藤原らドラフト候補そろうスター軍団
「選抜高校野球大会選考委員会」(26日、オーバルホール)
大阪桐蔭が包囲網をはね返す。ドラフト候補がそろうスター軍団の中でも、中心となる根尾昂内野手(2年)、藤原恭大外野手(2年)のドラフト1位候補コンビがチームけん引。智弁和歌山、花巻東(岩手)、東海大相模(神奈川)らが「打倒・大阪桐蔭」を打ち立てる中、史上3校目のセンバツ連覇を目指す。
3季連続の甲子園出場が決まっても浮かれる様子はない。出場は通過点だ。根尾がはっきりとした口調で優勝への決意を口にした。
「夏の大会もあるけど『センバツで高校野球生活が終わるんだ』という気持ちでプレーしたい。今年もみんなで喜びたい」
史上3校目の大会連覇を目指す春。西谷浩一監督(48)は「彼が打つこと、守ること、走ること、投げることで全開になると、チームに勢いがつく」と根尾をキーマンの一人に挙げた。
4番打者としては20本塁打を放ち、投手としては最速148キロを記録する怪物。「他の選手と違うことをさせてもらっているので責任感というか、やるのは当たり前」と投打で勝利へつながるプレーを約束した。
藤原も主力としての自覚が強い。日本代表として出場した昨秋のU-18W杯では、早実・清宮(日本ハム)のリーダーシップに刺激を受けた。「清宮さんは人間としても、主将としても引っ張っていた。僕も見習いたい。周りを楽にするぐらいの選手になりたい」。目標は打率5割。通算26本塁打と長打力も兼ね備える1番は、チームを勢いづける活躍を誓った。
今年の2年生は柿木蓮投手、横川凱投手、中川卓也内野手、山田健太内野手ら今秋ドラフト候補がそろう。「去年のOBのおかげで、優勝を重ねるチャンスをもらえた。簡単ではないけど、全員で力を合わせて頑張りたい」と西谷監督。史上初となる、2度目の甲子園春夏連覇への挑戦権をつかみに行く。