瀬戸内27年ぶりセンバツ決定 1試合4発男・門叶“中村奨成超え”7発予告
「選抜高校野球大会選考委員会」(26日、オーバルホール)
第90回記念選抜高校野球大会(甲子園)の出場36校を決める選考委員会が26日、大阪市内で行われ、瀬戸内(広島)の27年ぶり3度目の出場が決まった。昨秋の中国大会で1試合4本塁打を放った門叶直己外野手(2年)は7本塁打を予告。春夏通じて甲子園の1大会個人最多の6本塁打を放った広島のドラフト1位・中村奨成捕手(広陵)超えを目標にした。
午後3時36分。吉報が届いた。約四半世紀ぶりの選抜出場が決まった。門叶は「うれしいです。27年ぶりの快挙ということで、それに恥じないようなプレーをしたい。ホームランは7本、打ちたい」と力を込めた。
昨秋の中国大会で一躍、脚光を浴びた。米子松蔭との1回戦。九回に1イニング2打席連続本塁打を放つなど、1試合4発。昨夏の甲子園出場校を自慢のパワーで押しのけた。
今大会で目指すのは“中村奨成超え”だ。広島のドラフト1位は、昨夏の甲子園で1大会個人最多を更新する6本塁打を放ってみせた。門叶は1学年上の先輩に敬意を払いながら「広島には中村選手以外にも良い打者がいるということを知ってもらいたい。負けられない」と意気込んだ。
昨秋から体重は5キロ増の95キロに。筋力トレーニングでは前腕の強化に力を入れる。「リストが強くなれば、それだけ遠くに飛ぶ」。現在のテーマは逆方向にいかに強い打球を打つか。引っ張りだけではない打撃を身に付けて、本塁打量産を狙う。
普段の学校生活では目立つ方ではなく、おとなしいタイプ。だが、ひとたびバットを握れば闘志むき出しで投手に向かっていく。「自分の名前を覚えてもらえるように頑張ります」。力強い放物線を描き、新たな怪物伝説を生む。