日本ハム・清宮 大先輩・中田と一緒に一塁守備 「楽しかったです」
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が29日(日本時間30日)、米アリゾナでこの日から始まった合同自主トレに参加。プロ入り初のシートノックで、定位置争いのライバルとなる中田翔内野手(28)と共に、一塁の守備に就いて白球を追った。異国の地で、競争のゴングが鳴った。
プロ入り初のシートノックで、清宮は迷いなく一塁に就いた。学生時代から慣れ親しんだ場所だが、目の前には183センチ、104キロの大男が君臨。「すごく動きがきれいでした」。同ポジションで過去2度、ゴールデングラブ賞に輝いた中田。一流の技術を肌で感じ、大きな刺激を受けた。
無駄のない捕球までの動き、捕ってからはスムーズで正確なスローイング…。「楽しかったです」と振り返る18歳は、先輩の動きをじっくり観察していた。「(ハンドリングが)柔らかい。近くにそういう方がいるのは、自分にとってもプラスになることばかりです」。全ての要素を成長のヒントと捉えている。
現状、開幕までのポジションは一塁が基本線。実績、経験ともに豊富な中田がライバルとなる可能性は高い。「見習うところはしっかり吸収できればなと思います」。貪欲に盗み、技術向上の肥やしにする。そして、超えてみせる。
打撃練習は右手親指の状態を考慮して、この日もティー打撃に終始。栗山監督は「様子を見ながら、別に慌てる必要もないし。向こう(2軍)からスタートさせた方がいいかな、急がせない方がいいかなとも考えた」と説明。中田との競争については「臆せず自分のことをやるというのは、重要だと思う」と背中を押した。
球春到来。清宮も「ずっとテレビで見ていた人たちばかりですけど、負けないようにしたい」と気合は十分。アリゾナは例年以上に熱く、熱く燃えている。