オリックス金子“開幕投手争奪戦”で若手挑発 球界最高年俸投手の真意は…
オリックス・金子千尋投手(34)は1月31日、キャンプ地・宮崎で取材に応じ、若手に“開幕投手争奪戦”を呼び掛けた。球界最高年俸投手の真意は-。
3月30日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、投げれば自身3年連続7度目の開幕投手となる。が、「僕じゃない選手が投げないと、と思っています」と切り出した。「周りから見れば僕が投げる可能性が高いと思われているかもしれない。でもそう思って若い選手がやってたらダメだと思う。若い選手に目指してほしい」
昨年もチーム最多の12勝を挙げたエース。順当にいけば、開幕を任されて当然。だが、それではチームに浮上はないと考える。
「僕も失敗から始まった。開幕戦は勝ったんですけどそのあと苦い経験をした。だから今の自分がある。だから経験してほしい」
初の開幕投手を務めた08年は開幕戦を勝利したものの途中4連敗を喫し、2軍落ちやリリーフへの配置転換も経験。その中で、なんとか2桁勝利した。大役を務めるプレッシャーを経験したからこそエースの座まで登り詰めた自負がある。
「だからといって“どうぞ”と言うつもりはない」と簡単に譲る気はない。争奪戦の先にこそ、チーム力アップがあると信じるから。開幕投手争奪キャンプが始まる。