喫煙で出場停止の西武・今井、ウインドブレーカー姿でキャンプ参加

春季キャンプに参加した西武・今井
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 19歳の未成年で喫煙し球団から厳重注意と4月30日までの対外試合出場停止処分を受けた西武・今井達也投手が7日、高知・春野での2軍主体のキャンプに参加。練習ではユニホームの着用禁止を指示されており、この日はウインドブレーカー姿だった。自身の口で謝罪の思いと今後の野球生活への気持ちを語った。

 練習の合間にはファンから差し出された色紙にサインペンを走らせた。サブグラウンドからメイングラウンドへ移動する際には「頑張れ」と声もかけられた。来場客からの励ましを受けた今井が反省の色をにじませながら取材に対応。「やっぱり自分が起こしたものを…。こうやって球場まで足を運んでいただいて、『頑張って』とか声をかけていただくファンの方々もいるので」。一言一言をかみしめるように発していった。

 1月下旬に埼玉県所沢市内で喫煙していた問題に関しては前日6日に球団を通じて今井のコメントが発表された。一夜明けたこの日は改めて本人から述べられた反省の言葉。「過去のことはもう変えられないので。だけど、これから先のことなら自分次第で(プラスへ)いけると思う。チームスタッフの方、選手の方にもたくさん迷惑をかけてしまったので返すというか、プレーでやるしかないと思う。1軍で活躍する姿を早く見せられたらなと思います」と“出直し”へ前を向く。

 この日は他の投手陣と共にキャッチボールやノック、ダッシュなどの通常メニューをこなしたほか、ウエートトレーニングに励んだ。昨年から体幹を意識したフォームに取り組んでおり「まだ完成形とまではいかないですけど、投げることに関して、まだ1球1球がバラバラなこともあるので。全球を同じいいフォームで」と習得に励んでいる。

 作新学院時代は、2016年夏の甲子園大会で優勝。同年度のドラフトで西武から1位指名を受けて入団した。ただ、ルーキーイヤーだった昨季は右肩痛に苦しむなど1軍登板なし。不本意なシーズンに終わった。

 今キャンプでは、まだブルペンに入っていないが「(肩は)大丈夫です。投球に関してはサードスローとか、遠投を中心にやっていて、まだ気温も低いので」と問題のない様子だった。

 「これからまたプロ野球選手として、野球に対する考え方とか姿勢、取り組み方をもう一度、自分の中で見直して」。過去の過ちは消えないが、それを真摯(しんし)に反省して前に進もうとする姿が印象的だった。

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