日本ハム・清宮 日本版ベーブ・ルースになれ!栗山監督期待
「日本ハム春季キャンプ」(6日、スコッツデール)
日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が、栗山英樹監督(56)から日本のベーブ・ルースになることを期待された。この日は、“野球の神様”が世に生を受けてから123回目の誕生日。指揮官は「愛される選手」と共通点を脳裏に描き、世界最強の男になれる逸材だと太鼓判を押した。
昼下がりのグラウンドに、清宮の元気な声が響く。今キャンプ初の特守は約1時間。三塁、一塁とそれぞれの守備位置に就き、徹底的に基本練習を反復した。力強くプロの道を歩む18歳を、栗山監督も優しい目で見守る。将来は世界の舞台で戦い、あの伝説の男のようになってほしい-。
「生まれ変わりというかね。本当に、願って前に進めば何かが起こってくるから。僕は、あれだけの選手になれると信じています」
この日はベーブ・ルースが誕生した日だった。清宮は2012年夏、米国で行われたリトルリーグのワールドシリーズに日本代表の東京北砂の一員として出場。5試合で3本塁打を放ってチームを世界一に導いた際、米メディアに「日本のベーブ・ルース」と紹介されたこともある。
通算714本塁打を放った「野球の神様」は、人一倍ファンに愛された国民的ヒーロー。指揮官は球史に残る偉人と清宮を重ね合わせる。「そういう選手であると信じています。純粋な夢、楽しみを感じながらやってほしい」と願った。
清宮は「(誕生日は)知りませんでした。頑張ります」と短い言葉に力を込めた。ルースが残した足跡は、野球人生を歩む上での道しるべになるに違いない。ベースボールを愛し、愛される選手になる。世界中のファンに夢と希望を与える。
痛めている右手親指の状態を考慮し、この日もバットを握ることはなかった。それでも今できることを考え、「伸ばすことができる」と守備と走塁に多くの時間を割いている。ベーブ・ルースの123回目の誕生日に誓う壮大な目標。いつか憧れのメジャーリーガーとなり、野球の神様を超える大選手になる。