松井氏の特大ファウルに観客どよめき 自己評価「30点」でもゴジラ健在
「OB戦、巨人11-3ホークス」(10日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)
ゴジラの存在感が、宮崎のファンを沸かせた。巨人OBの「3番・中堅」でフル出場し、4打数2安打。打撃の自己採点を「イメージと実際のスイングが一致しない。30点」と辛口評価した松井秀喜氏(43)だったが「その場にいられただけでうれしい」と感傷に浸った。
いきなり度肝を抜いた。初回2死での第1打席、ソフトバンク・工藤監督との対戦で3球目を振り抜くと、打球は右翼ポール際への特大ファウル。もう少しで本塁打という当たりに、スタンドはどよめいた。四回の第3打席は右飛に倒れたものの、右中間への大飛球。「あれが精いっぱい」と苦笑いしたが、ともに“らしさ”が詰まった打球だった。
周囲の“演出”にも感謝した。第1打席では捕手後方に飛球を打ち上げたが、捕手・城島が追いつきながらも捕球せず。「空気を読んでやってくれた。感謝しています」と直後に握手し、球場は笑いに包まれた。「今日はお客さんを喜ばせる日」。巨人時代、毎年鍛錬を重ねた宮崎で、感謝の思いを体現した。