“清宮スマイル”復活「楽しかった」一塁守備で実戦デビュー

 「練習試合、日本ハム4-1KTウィズ」(10日、スコッツデール)

 右手親指痛で一部別メニュー調整を続ける日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が10日(日本時間11日)、韓国・KTウィズとの練習試合に六回の守備から一塁で出場し、実戦デビューした。直接的な守備機会はなかったが、大声を張り上げて自身が貫く“エンジョイベースボール”を実践。試合前には、10日ぶりに打撃練習を再開した。

 イニングの合間、スピーカーから夢ソングが流れてきた。「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME…」。球場全体がまるで歌っているかのような雰囲気の中、清宮が一塁の守備位置に駆け出した。

 「メジャーの球場は今までテレビで見ていた立場だったので。グラウンドに立てて、この雰囲気の中でやれて楽しかったです」

 今季チーム初試合がデビュー戦。出番は六回、一塁守備からの途中出場だ。打球をさばく機会はなかったが、遊撃手からの送球など無難に処理。サインプレーにも機敏に反応し、投手を含めた連係プレーも及第点。だが、それ以上に目立ったのは大きな声だった。

 一塁手として試合に出ている時はもちろん、ベンチでは攻守交代時に仲間の元へ駆け寄って激励。交代を告げられた投手にも声を掛け、清宮を中心にナインの士気が上がった。「高校の時もずっと声を出すことをやっていたので。黙っていられない性(さが)なんです」。前向きに、明るくプレーする姿は普段通りの清宮だった。栗山監督も改めて存在の大きさを感じている。

 「自然に野球を愛して、野球ができることを肌で感じて。このいい球場で野球ができる楽しさを表現できるところに、意味がある」

 この日は10日ぶりに打撃練習を再開。素振り30スイング、置きティー打撃20スイングの試運転を終えた。「前よりも感触は良かったですし、痛みも全然ない」と屈託のない“清宮スマイル”も復活。怪物がいよいよベールを脱ぎ始めた。

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