「日本ハム春季キャンプ」（１９日、名護）

　右手親指痛で一部別メニューを続ける日本ハムのドラフト１位・清宮幸太郎内野手（１８）＝早実＝が１９日、午前中の練習前に球団ＯＢの張本勲氏（７７）と初対面を果たした。あいさつを交わし、「あっぱれ」と太鼓判を押される選手になると宣言。２１日にフリー打撃を再開する予定だが、患部の状態を見ながら実行の可否を判断する。

　ウオーミングアップ中、清宮はプロ野球最多の通算３０８５安打のレジェンドを見つけた。名護市のあけみおＳＫＹドームの入り口で、独特のオーラを放っていた。「いるだけで存在感がありました」。足早に近づき、丁寧にあいさつ。球団の大ＯＢでもある張本氏にはにこやかな笑みで応じられた。

　「現役の時は分からないです」と話す１８歳でも、球史に輝く偉業の数々は後輩としての誇りだ。現在はＴＢＳ系「サンデーモーニング」で“ご意見番”としても活躍。清宮も「『喝』や『あっぱれ』の方ですよね？」と認識する。その上で「頑張ります」と、大先輩から「あっぱれ」のお墨付きを頂けるような活躍を目指す。

　この日の韓国・ＫＩＡとの練習試合は出場機会がなかったが、ベンチから大声を張り上げて仲間を鼓舞。「僕は声を出すタイプなので」と胸を張り、勝利に貢献した。

　午前の打撃練習では、城石打撃コーチが上手から投げるボールを４３スイング。「いい感じです。順調です」。２１日にはフリー打撃を再開し、一気に実戦へと進む予定だったが、試合後に栗山監督とトレーナー陣が話し合い、状態を見ながら変更する可能性も出てきた。あくまでも万全を期することが狙いで、心配はない。もう少しで、永い眠りから覚める。