「練習試合、ヤクルト７－６巨人」（２１日、沖縄セルラースタジアム那覇）

　巨人の育成・高木京介投手（２８）が２１日、ヤクルトとの練習試合に登板し、支配下昇格へ大きく前進した。２０１５年１０月１１日以来、８６４日ぶりとなる１軍での他球団相手のマウンドで１回無失点。「マウンドに上がったら緊張してしまったけど、持ち味は出せたかな」と安どの笑みを浮かべた。

　野球賭博に関与したことに伴う、１年間の失格処分が明けて約１年。チャンスに結果で応えた。七回に４番手として登板。対峙（たいじ）した打者３人を「カーブがすごく有効に使えた」と、すべて内野ゴロで片付けた。今年から取り組んでいる２段モーションも「固まってきた」と手応えを口にした。

　「感謝しかないです」と振り返った１軍マウンド。斎藤投手コーチは「ここ最近見た中で一番良かった」と評価し、高橋監督は「あとはもっともっと回数を重ねていかなくちゃいけない」と続けての好結果を求めた。２年目の池田が離脱し、手薄となった中継ぎ左腕。割って入るべく、好スタートを切った。