日本ハム 多田野氏が引退セレモニー ラストピッチは自慢の超スローボール
「練習試合、日本ハム-ラミゴ」(1日、札幌ドーム)
日本ハムは試合前、昨年までBCリーグ・石川ミリオンスターズで投手兼コーチとして現役を続けていた多田野数人チーム統括本部プロスカウト(37)のNPB引退セレモニーを行った。
同氏は立大から03年に米大リーグ・インディアンスと契約し、徳島インディゴソックスを経て07年ドラフト1位(大学生・社会人ほか対象)で日本ハムに入団。山なりの弧を描く超スローボールが代名詞で、NPB通算18勝20敗、防御率4・43。セレモニーで「ファンの声援が選手を強くします。ファンの声援が必要です。今年は必ず優勝します」と熱くファンに語りかけた。
ラストピッチングでは、捕手・鶴岡のミットに超スローボールを投じた。「本当は140キロ、150キロの速い球を投げたかったんですけど、木田GM補佐から『速い球を投げたら承知しない』と言われていたので」。その後ナインは三塁ベンチ前で胴上げの準備をしていたが、多田野氏がまさかのスルー。木田GM補佐は「多田野らしい引退セレモニーだった」と笑顔だった。