ロッテ・ドラ1安田 本拠地デビューでサヨナラ打
「オープン戦、ロッテ6-5巨人」(6日、ZOZOマリンスタジアム)
ZOZOマリンの新人工芝をかんだ打球が遊撃手の左を襲った。ロッテのドラフト1位・安田(履正社)は一瞬、「捕られた…」と思ったという。だが、巨人・谷岡が1ストライクから投じた外角フォークを捉えた強いゴロは、遊撃・山本のグラブの下をくぐり抜けて左翼前へ転がった。
本拠地初登場の一戦で、九回2死満塁からサヨナラヒット。「そんなにはしゃいではダメ」と言いながらも、「なんとか1本出せた。泥くさくしっかりと自分のスイングをした結果です」と振り返った。
2月17日、台湾・ラミゴ戦から始まった対外試合。幸先よく右前打を放ったが、このサヨナラ打の前まで24打席無安打だった。「しんどかったです。でも縮こまらずにやっていこうと思っていた」
七回から途中出場。八回の守備では、吉川尚の三塁線のセーフティーバントに新人工芝の影響もあったか。ずっこけた。「打撃に守備…両方レベルアップしなくてはいけない」。失敗してもへこたれず、プラスに捉える思考が大きな武器だ。
井口監督は「持ってますね。ああいう場面が回って打てる」と話し、「みんなでHが付くかどうか見ていた。付いてよかった」と笑った。前を向く姿勢に運も付いて回る。本拠地サヨナラ安打デビュー。ドラ1安田、ここにありだ。