ヤクルト青木「宮崎」で凱旋打 父も観戦

 「オープン戦、ヤクルト4-7中日」(6日、宮崎アイビー)

 日米通算2058安打の匠(たくみ)の技で、地元のファンを魅了した。生まれ育った宮崎で、ヤクルト・青木が凱旋を飾る右前打。「楽しかった。1本出てよかった」と充実感をにじませた。

 2打席凡退で迎えた五回1死一塁。柳が投じた低めのカットボールをうまくすくって、右翼線にポトリと落とした。代走を告げられてベンチに下がる際には、大きな拍手が送られた。

 宮崎でのプレーは、09年2月のWBC日本代表の練習試合以来。前夜は米国時代も日本から取り寄せていた好物の地鶏を平らげてパワーを補充した。この日は親族も観戦。父・人志さん(72)は「ホッとしました。今日は打たんと帰れんなと思っていた」と愛息の活躍に笑みをこぼした。

 三回には浅い中飛を飛び込んで好捕。守備でも客席を沸かせた。7年ぶり復帰のタイミングで実現し「何かの縁を感じる」ともらした凱旋試合。きっちりと結果で応えた青木は「打席を重ねるごとにいい形になってきている」と手応え十分の様子だった。

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