大阪桐蔭・ドラ1候補の根尾が逆方向へ一発 阪神スカウト絶賛「大したもの」
高校野球の練習試合が8日、解禁され、史上3校目のセンバツ連覇を狙う大阪桐蔭は、関西学院に3本塁打を含む24安打を放って19-0で大勝した。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(2年)は逆方向へ高校通算21本目の本塁打を放った。
五回1死。左投手の外角直球を捉えると、打球は右打者が引っ張ったような勢いで97メートルの左翼フェンスを越えた。「うまく打てた。振れている証拠かなと思う」。逆方向へ通算3本目の一発に、納得した表情を見せた。
この日は広島など5球団が視察。阪神・畑山チーフスカウトは「大したもの。前から楽しみだったけど、すごく楽しみだね」と、あらためて絶賛した。
根尾はバットを振り切った後、その先端が地面に着くほど体を使ったフルスイングが持ち味。一方で昨秋までは粗さもあった。
畑山チーフスカウトは「振り過ぎというところから成長している。確率も上がると思う」と評価。投打で注目される逸材は、対外試合初戦でいきなり進化の跡を示した。