楽天・梨田監督、星野さんに「お目玉食らいますね」 闘将故郷で2つの押し出し四球
「オープン戦、楽天3-6西武」(9日、倉敷マスカットスタジアム)
天国の闘将に、顔向けできない。球団副会長の星野仙一氏(享年70)が1月に死去してから初めて、同氏の生まれ故郷・倉敷で行われた試合。投手陣が2つの押し出し四球を与えてしまい、梨田監督は「星野副会長にお目玉を食らいますね。『何してんだ!』とカツを入れられるでしょう」と申し訳なさそうに話した。
球場には星野氏への哀悼の意を込めて半旗が掲げられ、試合前には黙とうが捧げられた。球場正面に設置された献花台には、くしくも1001人の地元ファンが花を手向け、在りし日をしのんだ。
先発の美馬は4回2失点ながら、二回2死満塁から秋山に押し出し四球。3番手の菅原も七回1死満塁から秋山を歩かせた。星野副会長が生前、最も四球を嫌っていたことをよく知る美馬は「押し出し(四球)しているようじゃ、カツを入れられますね」と肩を落とした。開幕まで3週間。ローテ入りが確実な右腕は、亡き恩師の教えを改めて胸に刻んでいた。