ヤクルト走塁革命だ バレンティン100キロ巨体揺らし激走

 「オープン戦、広島6-6ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 100キロの巨体を揺らし、ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が走った。二回無死一塁でのランエンドヒット。畠山の左翼線二塁打の処理を相手が誤る間に、一気に生還した。

 昨季まで広島を指導した河田外野守備走塁コーチを中心に進む走塁改革。バレ砲は「スピードを緩めず、ホームまでいってやろうと思っていた。キャンプからずっとしていることが、少しずつできてきているのかな」と象徴的な激走を振り返った。直後には、遊ゴロで二走・畠山が三塁へ。走塁への意識は、しっかりと浸透し始めている。

 初対戦だった古巣に披露した変革。河田コーチは「ちゃんと走塁をしてくれている。(バレンティンは)スタートの感じもよかった。さらに仕掛けられるように思っている」とうなずいた。今年のヤクルトはひと味違う。

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