「選抜高校野球・抽選会」（１６日、大阪・オーバルホール）

　第９０回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が１６日、大阪市内で行われた。データ野球で丸裸にする。滋賀県屈指の進学校で２１世紀枠の膳所が第２日第３試合で北信越大会優勝の日本航空石川と対決。得意の頭脳戦で５９年ぶり４度目となるセンバツで念願の初戦突破を狙う。

　思う存分に持ち味を発揮する。対戦打者の特徴から守備シフトなどをはじき出し、チームに還元するデータ班を常設する膳所。主将の石川唯斗捕手（３年）は「特徴としているデータ野球を甲子園でできるように」と、これから戦略イメージを固めていく。

　既に映像は用意している。日本航空石川は昨夏の甲子園にも出場。相手の情報量は多く、上品充朗監督（４８）は「去年の夏の甲子園と明治神宮大会の映像はあるので。メンバーも残っているのでしっかり見たい」と豊富な資料を生かす考えだ。

　創立１２０周年を迎える伝統校。昨年度は全国２位の６６人の京大合格者を出した。３４年春に初出場してから甲子園未勝利。「１勝を期待されていると思う」と石川主将。今度こそ優れた頭脳で聖地を席巻する。