瀬戸内 挑戦者魂で勝つ 新保主将「力試したい」創部100年の節目飾る
「選抜高校野球・抽選会」(16日、大阪・オーバルホール)
第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、大阪市内で行われ、27年ぶり3度目の出場となった瀬戸内は、大会初日の第3試合で明秀学園日立(茨城)と対戦することが決まった。相手は昨秋関東大会2位の強豪校。挑戦者の気持ちで立ち向かい、出場2大会連続の初戦突破を目指す。
強敵だからこそ胸が躍る。27年ぶりの聖地でしのぎを削るのは、明秀学園日立だ。実力校を押しのけ昨秋の関東大会で準優勝した強豪。新保利於主将(3年)は「自分たちの力が全国でどれだけ通用するのか試したい。挑戦者の気持ちで戦う」と力を込めた。
相手のエース細川は140キロ台の直球とスライダーが武器の本格派右腕で、DeNA・細川の弟。打線の中心を担う4番・芳賀は関東大会で打率・471を残した強打者だ。光星学院(現八戸学院光星・青森)で春夏を通じて計8度、甲子園出場経験がある金沢監督が作り上げたチームは隙がない。
そんな強敵を倒すべく瀬戸内を引っ張るのは、昨秋中国大会で1試合4発を放った4番・門叶直己外野手(3年)だ。3月に入り調子が上がらなかったが、ここ数日行ってきた個別での打撃練習で状態は上向きだという。長谷川義法監督(49)も一安心。「力を抜いて打って、打球が飛ぶようになった」と目尻を下げた。
今大会出場に備え、青を基調としたユニホームを新調。試合当日は全校応援になる予定だ。前回出場した91年は神戸弘陵(兵庫)を破り初戦を突破した。今年は創部100年目。節目を勝利で飾りたい思いがある。
17、18日は山口、岡山へ遠征し3試合の練習試合を行う。「しっかりとした準備をして、初戦に臨みたい」と新保主将。新たな歴史の1ページをつくる戦いに臨む。