中日ジー開幕候補だ 6回0封7Kに森監督「(小笠原と)2人しかいない」
「オープン戦、中日8-0阪神」(18日、ナゴヤドーム)
メジャー通算51勝の中日・ジーが本領を発揮した。6回を散発3安打無失点で抑え、無四球、7奪三振とほぼ完璧な投球で、球団史上初となる「来日1年目助っ人開幕投手」が現実味を帯びてきた。
森監督は「オレから直接言葉では伝えないけど、本人たちは分かっていると思う。(候補は)2人しかいない。今日終わった時点で少し見えたかな」と話し、前日17日に登板した小笠原との一騎打ちで、どちらにするか心の中ではある程度固まりつつある様子だ。
二塁を踏ませたのは三回2死一塁、自らのけん制悪送球で走者を進めた時だけ。あとは全く危なげない投球で凡打の山を築いた。「次の登板でシーズンが始まっていても問題ない状態に来ている」と、この日はほぼ本番モード。「メインの持ち球4つ、すべてストライクに投げられたし、やりたいことができた」と自画自賛だ。
糸井を2打席連続三振に取ったのはカットボールとツーシーム。五回の福留はチェンジアップで空振り三振に斬るなど、多彩な変化球がさえ渡った。
3月上旬に家族が来日し「キャンプ中は一人で違う文化にアジャストすることが大変だったが、愛する家族が来てくれて心が軽くなった」と笑顔。異国で力を発揮するための環境も整った。