伊万里・梶山捕手「勇気与える」 目の病気でプレー中サングラス着用
第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕)の甲子園練習が20日、行われた。21世紀枠で初出場する伊万里(佐賀)が登場。サングラスをかけた4番の梶山勇人捕手(3年)が、扇の要としてチームを引っ張り、第4日第2試合・大阪桐蔭(大阪)との初戦に挑む。
もっと病気のことを知ってもらいたい。特別な思いを持って梶山は白球を追いかける。小学3年のころ、白目の表面を覆っている結膜が黒目に入り込む「翼状片」という病気を発症。原因となる紫外線から目を保護するため、小学5年から母の貴子さん(53)に勧められて屋外ではサングラスを着用してプレー。当初は恥ずかしさもあったが、すぐに覚えてもらえるため周囲から激励の言葉をかけられるようになった。多くの応援に「励みになった」と感謝する。
この日は雨天のため室内練習場での調整となり、サングラスをかけずに汗を流した。同じ病気を抱える人たちに「勇気を与えていけたら」と、優勝候補の大本命に食らいつく。