巨人・菅野、開幕へ万全 4回6K0封 虎狩りのスタンバイは完了
「オープン戦、巨人1-5楽天」(23日、東京ドーム)
虎狩りのスタンバイは完了だ。開幕投手を務める巨人・菅野が先発し、4回を3安打6奪三振無失点。オープン戦ラスト登板で、万全の仕上がりを披露した。「やるべきことは全てやったと思います。万全の状態で開幕を迎えるだけです」と充実の表情を浮かべた。
直球には抜群の伸びがあり、スライダーなどの変化球もさえ、毎回三振を奪った。三回に2死満塁のピンチを招いたが、落ち着いて島内を二ゴロに打ち取る貫禄を漂わせた。
新たに習得を目指している変化球を試した。四回には、新球シンカーで銀次を空振り三振に仕留めた。「バッターの反応も理想に近い場面があった。シンカーは手応えあります」。今季から本格導入する“インスラ”(右打者の内角へのスライダー)も投げて確認した。バージョンアップした18年版の投球で、ほぼ完璧に封じ込めた。
3月30日・阪神戦(東京ドーム)で2年ぶりに栄光の開幕マウンドに上がる右腕。首脳陣の信頼は絶大で、斎藤投手総合コーチは「何の心配もしてないです」と目を細めた。虎との決戦を前にした“予行演習”は完了した。
「見つめ直して、整理して、気持ちを高めて開幕に向かうだけです」と決意を口にした菅野。巨人が4年ぶりのV奪回を果たすためには、阪神を倒しての開幕ダッシュが不可欠だ。そのための準備は、ほぼ完璧に整った。絶対エースが満を持して、虎退治に挑む。