国学院栃木が栃木勢春40勝!! 背番号「17」毛塚が千金V打
「選抜高校野球・1回戦、国学院栃木3-2英明」(23日、甲子園球場)
背番号「17」が5番抜てきの期待に応えた。1点リードの三回、2死一、二塁で国学院栃木の毛塚大陽外野手(3年)が中越え2点三塁打。これが勝利をたぐり寄せる貴重な一打となった。
170センチ、70キロの体はチーム内で小柄な方だが、気持ちの強さはだれにも負けない。「自分が打って走者をかえしてやろうと思っていた」と振り返った。
昨秋のベンチ入り以来、背番号はずっと2桁。だが今年3月の練習試合で結果を残し、晴れ舞台で先発出場をつかんだ。「背番号は2桁ですが、自分の中では控え選手じゃなく1桁の気持ち」と強気を崩さない。柄目(つかのめ)直人監督(35)は「物おじしない。走者のいる場面で期待できる」と初戦の起用に踏み切った。
毛塚ら3年生は、柄目監督が同校3年時にセンバツ4強入りした2000年生まれの世代。18年ぶりの甲子園に、柄目監督が「縁を感じます」と言えば、毛塚も「監督の4強を超えたい」と目標を定める。栃木勢の春40勝目を飾り、笑顔も晴れやかだった。