日大三・小倉監督 流れを引きよせた継投策「切り替えて、引き締めていこうと」
「選抜高校野球・1回戦、日大三5-0由利工」(24日、甲子園球場)
日大三が21世紀枠の由利工を下し、選抜では11年以来の白星を飾った。
日大三・小倉全由監督は制球に苦しんでいた先発の中村奎太投手(3年)を3回無失点で降板させ、四回から井上広輝投手(2年)にマウンドを託した。この意図について「中村がなかなかストライクが取れず、点も入らなかったので。井上が安定していたので、後を託して。切り替えて、引き締めていこうという意味があった」と説明。早めの継投でリズムを整え、試合の流れを引きよせた。
強力打線は由利工の佐藤亜蓮投手(3年)の威力ある直球に押し込まれ、三回までは無得点に抑えられていた。だが、井上が登板した直後の四回、主将の日置航内野手(3年)が左翼席へ今大会1号となる先制ソロ。中盤から後半にかけては地力の差を見せつけ、着実に加点した。
打線について、小倉監督は「相手の佐藤君、いいピッチャーですから。真っすぐと変化球をうまく投げられ、的を絞れなかった」と振り返りながら「日置は頼りになりますから、よく打ってくれた」とうなずいた。
日大三は2回戦、第7日の第1試合で三重と対戦する。