日大三 初の女子マネベンチ入りで“女神効果”7年ぶり勝利

 「選抜高校野球・1回戦、日大三5-0由利工」(24日、甲子園球場)

 日大三(東京)が主将・日置航内野手(3年)の今大会第1号ソロ本塁打などで21世紀枠の由利工(秋田)を下し、優勝した2011年夏以来となる甲子園勝利を収めた。

 この試合で、日大三の女子マネジャー・大野弥奈(みな)さん(3年)が記録員としてベンチ入りした。同校の女子マネが甲子園でベンチ入りするのは初めて。「感動しました」と、聖地で喜びをかみしめた。「緊張した顔をしていたら(選手のために)よくないので」と、笑顔で選手に声を掛け続けた。四回に日置の先制本塁打が飛び出した時は笑顔をはじけさせ、飛び跳ねて喜びを表した。

 現在は3人の女子マネがチームを支えており、今大会は交代でベンチ入りする予定。3人を含め、同校ではこれまで8人の女子マネが在籍。大野マネは「先輩マネジャーたちも入れなかった場所。先輩が築いてくださったので、恥ずかしくないようにしないと」と表情を引き締めた。

 同校は11年夏以来、3度の甲子園出場でいずれも初戦敗退。大野マネも「今年は小倉(全由)監督が、書き初めに『甲子園1勝』と書いていたのを見たので」と、小倉全由監督(60)の決意を間近で見てきた。“笑顔の女神”がチームに力を与えたようだ。

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