日本航空石川 元女子球児マネも勝利に歓喜 CA風制服で話題
「選抜高校野球・2回戦、日本航空石川10-0膳所」(24日、甲子園球場)
昨秋北信越王者の日本航空石川(石川)が21世紀枠の膳所(滋賀)を下し、センバツ初出場で初勝利を飾った。
昨夏も甲子園に出場し、2回戦進出。女子マネジャーのキャビンアテンダント風の制服が話題になった。冬用の制服も、濃紺のジャケットとスカートに白いシャツ、黒いストッキングの“CAスタイル”だ。
今大会で初めて記録員としてベンチ入りした松元瑚春マネジャー(3年)は「去年の夏を経験した選手もいますが、甲子園が初めての選手もいるので、見守っていました」と、快勝したナインに優しい目を向けた。
自身は中学時代、軟式野球チームで外野手として男子と一緒にプレーした。「野球をやっていたスキルを生かして、マネジャーとしてできることをやりたい」と、高校でマネジャーになる道を選んだという。「選手はみんな意識が高いので、私はいろいろ言える立場じゃないですが、フォームの研究などで動画を撮る時はカメラを向けるなど、手伝っています」と陰でチームを支える。
将来の夢はキャビンアテンダント。「中学2年のころからの目標」と、静岡県内の実家を離れ、同校で寮生活を送る。学校と部活の両立は「忙しいが充実しています」と話す。
昨年はベンチに入らなかったが、1学年上のベンチ入りマネジャーから甲子園の感想を聞いた。この日、ベンチで試合を見守った感想は「こんな感じかー、と思った」。聖地の雰囲気をかみ締めながら「みんなの目標は全国制覇。頑張ってほしい」とエールを送った。