川崎宗則、現役引退へ 心身とも復帰めど立たず…ソフトバンクに申し入れ

 ソフトバンクと今季の契約を結んでいなかった川崎宗則内野手(36)が現役引退の意向を固めたことが25日、分かった。昨年4月に古巣で6年ぶりに日本復帰したものの、夏場に両アキレス腱痛で戦線離脱。現在まで心身両面で復帰のめどが立たず、球団と協議を重ねてきたが、結論として契約の打診を辞退した。日米両球界で人気者となった「元気印」が一つの区切りをつける。

 川崎が開幕を目前に自ら区切りをつけた。心身両面でプレーできる状況が整わず、球団に現役引退を申し入れた。近しい関係者に、ファンに対しての思いを「すごく心配してもらった。いつかは約束できないけど、いつかいい報告ができたらいい」と明かし、また「球団には誠意を尽くしてもらった」などと話しているという。

 昨秋にチームが日本一となった後、優勝パレードや納会といった行事を欠席。契約更改も見送っていた。再契約を望み、保留選手名簿に載せた球団と協議を重ねてきたが、本格的なトレーニングは再開できていない状況で、2月の宮崎春季キャンプから不参加。24日の球団との直接会談で区切りをつけた。

 昨年7月末に両アキレス腱痛で戦線離脱。日本で主流の人工芝に適応する過程でのトラブルだった。9月末に2軍で実戦復帰したが、本塁打を放った直後に左ふくらはぎがつり、復帰へのステップは後退。リハビリの展望も開けなかった。その過程で心身とも疲弊。一時は食事を取ることもままならず、体重を大きく落とした。

 プレーの可否にかかわらず、昨季と同じ年俸9000万円(推定)プラス出来高で契約する案もあったが、川崎はこれを辞退した。日米のファンに愛された人気者。今は何らかの形での“第2章”を待つほかない。

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