明徳義塾・馬淵監督50勝弾 4番・谷合の劇的すぎるプレゼントに大興奮
「選抜高校野球・2回戦、明徳義塾7-5中央学院」(25日、甲子園球場)
明徳義塾(高知)が劇的なサヨナラ勝ちで中央学院を下し、初戦を突破した。1点を追う九回、2死後に一、二塁のチャンスをつくり、プロ注目の4番・谷合悠斗外野手(3年)がバックスクリーンへ豪快なサヨナラ3ラン。1年夏から甲子園を経験し、これが自身4度目の聖地となる主砲が、相次ぐ故障を乗り越え、馬淵史郎監督(62)に区切りの甲子園通算50勝目をプレゼントした。
百戦錬磨の将も興奮を隠せない。4番・谷合の豪快なサヨナラ弾を見届けると、馬淵監督が珍しくガッツポーズ。劇的すぎる甲子園通算50勝目に「ベンチから出て跳び上がりました。この試合は忘れられないでしょうね」と大喜びだ。
史上5人目の大台到達。就任2年目で初めて出場した91年夏の1回戦・市岐阜商戦で初勝利を挙げ、翌92年夏には星稜・松井秀喜(元ヤンキースなど)への5打席連続敬遠で物議を醸した。02年夏に悲願の全国制覇を達成。四半世紀以上にわたり甲子園を沸かせてきた指揮官は、春夏合わせて80試合で50個の白星を積み上げた。
「監督になったころは50勝できるとは夢にも思わなかった。教え子たちのおかげで50勝もさせてもらえた」
数年前に「50勝すれば辞める」の発言も「まだ勝利に対する執念はあるので。それがなくなったら辞めて、温泉巡りに行きますよ」とニヤリ。次の節目となる60勝に向け「大それたことは考えず、1勝ずつ」と力を込めた。