川崎「自律神経の病気」ソフトバンク退団発表で明かす 本人意志は「引退」
ソフトバンクは26日、川崎宗則内野手(36)の退団を発表した。「自律神経の病気」を明かす本人の談話も発表。27日に自由契約の手続きを取り、同日公示される予定だ。任意引退ではなく川崎の希望に沿った自由契約ながら、現在の川崎に現役続行は念頭になく、本人は引退と位置付けている。球団は選手としての復帰を待つ姿勢は取らないものの、何らかの形での復帰を願い、今後もコンタクトを続ける。
川崎は両アキレス腱痛による昨夏以降のリハビリの過程で「自律神経の病気にもなり、体を動かすのを拒絶するようになってしまいました」と明かした。「このような状態で野球を続けるのは今の自分には考えられません」「自由契約という形で、野球から距離をおいてみようと決断しました」などとコメントした。
ヤフオクドームで会見した三笠球団統括本部長は「契約交渉を続けてきたが、本人の意向を踏まえて今回の形。残念ではあるが、まずは元気に」と説明。回復を待ったが「話し合いの最初から『プレーするのは難しい』という話だった」「本人の意向は一貫して『退団したい』だった」と経過を明かした。
「自由契約」のため今後、他球団と交渉でき、現役続行の選択肢は残る。手続きが「任意引退」なら球団に保有権が残り、他球団と交渉できない。自由契約は川崎の希望ながら、今回のケースについて三笠本部長は「本人(の意図)があまり任意引退か、自由契約かというところじゃなくて」と理解しており、他球団移籍の可能性を「あまり大きくないかな」と表現した。
復帰を前提としない今回の退団は川崎の表現では「引退」の位置付けであり、発表談話でも復帰への言及を控えている。その上で球団は、定期的に接触を続けていくという。三笠本部長は「どういう形か見えないところが多いが、今後もホークスと野球界発展のために貢献してもらいたい」。指導者、フロント…何にせよ期待される役割は多く残る。
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