日本ハム新球場は北広島市 競合の札幌市に断り 23年開業目指す
日本ハムは26日、札幌ドームに代わる新球場候補地を北海道北広島市に決定し、準備会社として「株式会社北海道ボールパーク」を設立したと発表した。2023年の開業を目指し、27日に札幌市内で記者会見を開く。もう一つの候補地を提案していた札幌市には断りを入れた。
新球場は北広島市の「きたひろしま総合運動公園」予定地(約37ヘクタール)内に建設される計画になっている。同市は新球場構想浮上前から上野正三市長らが率先して誘致期成会を設立し、人口約5万8千人の市をあげた誘致機運を醸成した。球団が16年12月に新球場検討を発表すると、その翌日に候補地の提案書と約8千人分の球場誘致に賛同するメッセージを手渡すなど、積極的な誘致活動を展開した。
同市は数億円かかるとみられる候補地のインフラ整備や土地の無料貸し付け、新球場の10年間にわたる固定資産税の免除提案など、札幌市に比べ手厚い行政サポートでアピールに成功した。現本拠地の札幌ドームがある札幌市は「道立真駒内公園」などを提案したが、住環境への影響を懸念する地元住民からの反発が起こっていた。