オリックス榊原、開幕1軍 25日阪神戦快投で抜てき
オリックスの榊原翼投手(19)が、開幕1軍に抜てきされることが27日、分かった。19日に育成選手から支配下登録されたばかり。25日の阪神とのオープン戦で見せた快投が評価され、急きょ1軍入りが決まった。
ロッカーに置かれていた新幹線のチケットを見て、声が出た。「行き先が博多になっていたので、オーッ!となりました」。印字が名古屋なら2軍の遠征先。まさかの1軍切符に思わず興奮した。
当初は長いシーズンを見据えて、1軍相手にどんな投球ができるかという1試合限定のテストだった。そこで鳥谷をフォークで空振り三振、糸井を147キロで左飛、ロサリオをスライダーで見逃し三振に斬った。
福良監督は「球の強さもあるし、1軍で投げてもバタバタするところがなかった。去年の秋から投手コーチが『1番使いたい投手』と言ってたからね」と抜てきの理由を説明した。近藤、黒木、増井とつなぐ勝ちパターンに加えて、快速右腕が加われば厚みを増す。オープン戦登板がわずか1試合と相手にデータが少ないのも利点。いわば秘密兵器だ。
浦和学院から16年度育成ドラフト2位で入団した2年目は「ソフトバンクはいい打者が多い。柳田さんに直球で勝負してみたい」と意気込んだ。