おかやま山陽、甲子園初勝利逃す 4番・井元の先制弾実らず 

 「選抜高校野球・2回戦、乙訓7-2おかやま山陽」(28日、甲子園球場)

 おかやま山陽(岡山)は、4番・井元将也内野手(3年)が豪快な先制2ランを放ったが、投手陣が踏ん張れず乙訓(京都)に敗れ、甲子園初勝利を逃した。

 夏へとつながる大きな財産となった。初回2死三塁。おかやま山陽の4番・井元が高めのスライダーを振り抜いた。打球は浜風にも乗り、左翼席最前列へ飛び込んだ。

 高校通算9本目、甲子園初アーチが先制弾。大観衆の中、心の底からわき上がる喜びをかみしめ、ダイヤモンドを一周した。「少し詰まっていたので、入るとは思わなかったです。歓声がものすごかったです」

 なんとしても走者をかえす。強い思いで打席に入った。春夏通じて初出場となった昨夏の1回戦では4番で出場。初回の第1打席で空振り三振。3打数無安打と沈黙し、チームも完封負けで聖光学院に敗れた。「あの時を思い出しました。絶対に同じことを繰り返さないようにしようと」。過去の苦い経験を生かし、結果につなげた。

 昨夏からの体力強化が実った。1日4食、どんぶり飯3杯を食べることを課し、6キロの増量に成功。ボールを正確に捉える練習としてゴルフのアイアンでの素振りも日課にした。

 先制点をもたらしたが、チームは逆転負け。「甲子園は課題を与えてくれた場所でした。力不足。もっとうまくなって夏も出たい」。甲子園初勝利はお預けとなったが、聖地での本塁打を自信にし、夏にまた、帰ってくる。

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