“智弁対決”幻に…智弁学園ナイン「対決は考えていなかった」

延長10回裏創成館2死、松山(手前)にサヨナラ本塁打を打たれ肩を落とす智弁学園・川釣=甲子園(撮影・佐藤厚)
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 「選抜高校野球・3回戦、創成館2-1智弁学園」(30日、甲子園球場)

 創成館(長崎)が延長十回、松山隆一外野手(3年)のサヨナラ本塁打で準々決勝に進出した。智弁学園(奈良)は、勝てば準々決勝で系列校の智弁和歌山(和歌山)との“智弁対決”が実現したが、勝利目前で幻となった。

 智弁学園は九回まで1-0でリードしていた。しかし1死二、三塁からエラーで同点とされ、延長十回にサヨナラ本塁打で敗れた。

 主将の小口仁太郎捕手(3年)は「智弁和歌山との対決は考えていなかった。一戦一戦、目の前の試合を戦っていくつもりだった」と話した。試合について「中盤以降、点が入らず、投手も投げにくかったと思う。あと1点を取りたかった。夏までにもっと打力を強化したい」と力を込めた。

 小坂将商監督(40)も「智弁和歌山との対戦は意識しなかった。どこまで創成館に食らいついていけるかだった」と、力が及ばなかったことを悔やんだ。

 一つ前の試合で勝利を収めた智弁和歌山・高嶋仁監督(71)は、智弁学園との対戦が実現した場合について「えらいことになる。やりたくないな。負けるわけにいかんですから」と話して球場をあとにしていた。

 過去の両校の甲子園対決は2002年夏、3回戦で実現した。その時は智弁和歌山が7-3で勝利を収めている。

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