ロッテ・藤岡裕、猛打賞デビュー 97年・小坂以来の新人開幕スタメンで存在感
「ロッテ2-3楽天」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
即戦力の大型内野手。前評判を実証するロッテ・藤岡裕大内野手(トヨタ自動車)のデビューだった。
「2番・遊撃」で、チームの新人では97年の小坂誠(現2軍コーチ)以来の開幕スタメン。一回、いきなり魅せた。無死二塁。則本の146キロ速球を左越えの二塁打。プロ初安打だ。
「ストレートがいい投手なので振り負けないように振った。風にも乗って伸びてくれた」。三回には2死走者なしから、154キロの速球を左中間へ運ぶ三塁打だ。
さらに七回には1死から中前にはじき返した。球界を代表するエース則本から、デビュー戦で3安打の猛打賞だ。
起爆剤として起用した井口監督は「一番存在感のある打撃だった」と高く評価した。
ただ、八回2死一、二塁でハーマンの前に空振り三振。延長十一回にも福山から空振り三振を喫した。悔しい。藤岡裕にとっては、3本のヒットよりも貴重な経験となったはずだ。