井口ロッテ、新人コンビで勝ち越し ドラ2藤岡裕が同点適時打、ドラ4菅野2点打
「ロッテ5-4楽天」(1日、ZOZOマリンスタジアム)
タクトを振る新指揮官にとって、2人の新人はいまやチームのけん引者だ。ロッテのドラフト2位・藤岡裕(トヨタ自動車)と同4位の菅野(日立製作所)。井口監督は言った。
「(2人が)結果を出してチーム全体に活気がある。みんながしっかりと試合に入っている」
3連戦に勝ち越して、お立ち台に呼ばれたのは24歳のコンビ。1点を追った三回無死二塁。藤岡裕が池田の2-1からの真っすぐを捉えた。打球は右前への同点適時打。プロ初打点に「最低でも進塁させようと食らいついた。打てないのは悔しいじゃないですか」と振り返った。“ライバル”の菅野が前日の第2戦で打点を挙げていた。同期として負けられなかった。
その菅野は1点を勝ち越してなお1死二、三塁。代わったばかりの浜矢から二遊間を割る2点打だ。プロ初の左腕との対決にも「外寄りの球だった。内野を抜ける打球を、と思った。体が残ってくれた」とサラリと流した。
荻野は2人をこう評価する。「新人らしくないというか、いい意味で堂々としている」。井口監督は「いい形で(シーズンに)入ることができた。さあ、次のカードもしっかりと」。2人のルーキーが新生ロッテを熱くしている。