三重49年ぶり準決勝 優勝した69年以来の快進撃!
「選抜高校野球・準々決勝、三重14-9星稜」(1日、甲子園球場)
三重は星稜(石川)を下し、優勝した1969年以来の準決勝進出となった。
壮絶な打ち合いを制した。点を取っては奪われる落ち着かない展開。最大で5点をリードしながら、投手陣の乱調で八回には追いつかれてしまった。だが、ここで三重打線が底力を発揮した。
九回から再登板した星稜の最速146キロ右腕・奥川を無死一、三塁と攻め立てた。3番・曲(まがり)孝史朗内野手(3年)は内角速球を力強く振り切り、完璧に捉えた中前打で1点を勝ち越した。
「速球しか打てないので狙っていました。苦しい状況だったので1本出て良かった」。奥川のリズムを完全に崩し、4安打5得点のビッグイニングを引き寄せた。
春は優勝した1969年以来、49年ぶりの4強進出。準決勝では2014年夏の決勝で惜敗した大阪桐蔭とぶつかる。曲は「僕たちが入部するきっかけとなった準優勝の時に敗れた相手。絶対に勝ちたい」と闘志を燃やす。あの夏の雪辱に挑む。