東海大相模・門馬監督、悩める主砲・森下に助言「来た球を素直に打て」
「選抜高校野球・準決勝、東海大相模-智弁和歌山」(3日、甲子園球場)
悩める主砲が完全復活の兆しを見せた。7年ぶりの優勝を狙う東海大相模(神奈川)は2日、西宮市内のグラウンドで調整。調子の上がらない高校通算46本塁打の森下翔太外野手(3年)が、門馬敬治監督(48)からアドバイスを受けた。
森下はここまで3試合で12打数3安打。1日の日本航空石川戦で甲子園初タイムリーを放ち復調の兆しは見せたが、一夜明けたこの日の打撃練習序盤は精彩を欠いた。うつむき加減でいると、打撃ケージ後方のベンチから練習を見守っていた門馬監督に呼ばれた。
指揮官の隣に腰掛けると、身ぶり手ぶりを交えて親身に説かれた。過去2年間で「あまりない」という形の直接指導。それが直後に鋭い当たりが戻り、柵越え11本を放った。助言内容は「来た球を素直に打て」とシンプル。これまでは打撃時に上体に力が入りすぎていたが、「プラスになることがかなりあった」と手応え十分だ。
智弁和歌山に打ち勝つには森下の復調がカギだ。「注目される選手は余計なことを考えてしまうこともある。普通の森下でやってくれたら」と門馬監督。決勝進出へ、プロ注目の大砲が全開で臨む。